2022 | 09.28 | WED
使い手を想像してつくる
キャンパスの職人たち vol.02

窯焼きピザに、焚火グリルで焼いた短角牛など、〈the campus〉のイベントでおなじみの料理は皆さんも食べたことはあるでしょうか?

こうした料理に欠かせないのが、キャンパスオリジナルの窯やバーベキューグリルです。廃材を使ってつくられているからか、マットブラックな色味や赤茶に錆びた渋さが印象的で、キャンパスのワイルドさを引き出してくれています。

これらをすべてつくっているのが、キャンパスの溶接職人・畑山さんです。料理ツール以外にも、寒い日に欠かせない大きな焚火台、トークショーなどで活躍する屋外ステージなど、金属を使うものは何でもつくれると言います。

トークイベントなどでよく活用されている屋外ステージの鉄骨部分も加工してつくり上げました。溶接は文字通り、金属を溶かしてくっつける加工のことです。小さなものから大きなものまで自由自在なものづくりができます。多彩な場を展開しているキャンパスだからこそ、溶接はその多彩さを可能にしているとも言えます。

技術を支えているのが、溶接歴約25年という畑山さんの存在です。
「溶接は形に残るし、実際に使ってもらえるのがうれしいですね。最初の段階ではだいたいざっくりのイメージでつくりたいものを伝えられるから、使う人のことを考えながらつくるのが得意です」

そんな溶接一筋の畑山さんですが、溶接をはじめたきっかけはごくありふれたものでした。
「たまたま友だちのお父さんがやってる会社に勤めることになって、溶接はそれからです。最初は全然できなかったんですけど、やっていくうちに覚えました。できるようになると面白いですよ」

究めるほどに奥深くて面白いという溶接。自身がつくったものは誇りにもなっているようです。
「焼き台見てってください」
最後にそう声をかけてくれた畑山さん。キャンパスを訪れた際はぜひ探してみてください。