落語に酔いしれる夜
〈the campus〉に突如として高座が出現。「立川志の八・立川志の太郎兄弟会〜みちのく二人旅2023〜」が開催されました。お弁当付きのA席は事前予約で完売。落語会場は子どもから大人まで幅広い世代の参加者で賑わいました。
A席特典の「座・きゃんぱす弁当」は、白い家シェフの力作。季節を感じられる栗ご飯や県産の野菜をふんだんに使用した惣菜が詰まった一折です。
高座に立ったのは、〈the campus〉のプレオープンイベントでも落語を披露してくれた立川志の太郎さん。今回は、兄弟子の志の八さんを連れて戻ってきてくれました。
まずは、ふたりで参加者に挨拶。初めて訪れた志の八さんは、ビニールハウスの中にできた、珍しい高座に驚きを隠せない様子。
日が沈んで気温が下がり、爽やかな涼しい風が吹き抜ける頃に、落語会がスタート。
志の八師匠がかけたのは古典落語「悋気の独楽」。おっちょこちょいな丁稚小僧が主人公のお話。流れるような江戸弁に加え、まげを結った見た目も相まって、一気に会場が江戸の世界に包まれます。志の八さんの巧みなくすぐりに笑いの絶えない一席でした。
続いて、志の太郎さんが登場。久しぶりに〈the campus〉の高座にあがった喜びを語ってくれました。最近ハマったサウナについてまくらで振った志の太郎さん。高座にかけたのは「強情灸」。いじっぱりな江戸っ子の登場人物が、流行りのお灸を「俺のほうが我慢できらあ」と意地を張り合うおかしみ満載の噺です。
気が早くいじっぱりな江戸っ子の様が目に浮かびます。途中で色っぽい女性を演じる時は、まるで人が変わったかのよう。サゲまでいくと会場から大きな拍手が起こりました。
主催者であり代表の近藤正彦は語ります。「地域の人に落語を楽しんでもらいたくて開催しました。お弁当付きのプランを用意しましたが、好評でうれしいです。少しでも寄席の雰囲気を味わってもらえれば」
来場していた女性3人のグループは、この日初めて〈the campus〉を訪れたのだとか。
「以前からレストランが気になってたんです。今回は落語に加えてお弁当も楽しめるということで友人を誘って来てみました。とても面白かったです」
ここは自然の中でキャンプを楽しむ場所だけにあらず、遊びながら学びを得ることができる場所。次回の開催をお楽しみに。