2024 | 01.27 | SAT
自然を歩くことで学ぶ
クアオルト健康ウォーキング

2023年11月、〈the campus〉の縄文の森コースで「クアオルト健康ウォーキング」が体験できるようになりました。クアオルト健康ウォーキングとは、ドイツ発祥の地形や気候を利用した療養を取り入れたウォーキングのことです。

この認定を受けるためにサポートをしてくれたのが日本クアオルト研究所の代表取締役 大城孝幸さん。

「クアオルト健康ウォーキングは、単なるウォーキングではなく『まちづくり』につながる活動だと考えています。地域の人々の健康や医療問題の解決、景観や環境の保全意識を持つきっかけづくり。また、観光の一環として注目されることもあるでしょう」

そんな大城さんは、これまでに29もの自治体で「ウォーキングを入口としたまちづくり」のサポートを行っています。高齢化が進む中で、地域の人々の健康促進に向けた取り組みとして、注目が集まっているそう。大城さんがクオアルト健康ウォーキングと出会ったのも、自身が2度の心臓手術を経験し、健全な生活の大切さを意識したことがきっかけだといいます。

「より多くの人が健康に意識を向けるために、何かできることはないかと考えていた頃、ドイツで自然の治療要素を活用して高血圧の治療や心臓疾患のリハビリに使われているウオーキングに出会い、さらに『適度な強度の運動を行い脳の血流を上げることで、メンタルヘルスを改善できる』というクアオルト健康ウォーキングの本質を知りました。自然豊かな環境で運動強度を意識することを広めることで、そうした気づきを多くの人にもってもらいたい」

クアオルト健康ウォーキングの本場ドイツでは、高血圧の人が病院に行くと「投薬」か「クアオルト(保養地)で自然の治療要素を活用して治療するか」を選ぶことができ、自然を活用した治療の有効性が認知されているそう。

「キャンパスの豊かなフィールドには、「自然の治療要素」が多くあります。岩手県で初めての認定コースができたので、これからたくさんの人にぜひ体験してほしいです」

〈the campus〉では、日本クアオルト研究所の認定を受けたガイドスタッフが在籍しています。大城さんが話すクアオルト健康ウォーキングの考えをもとに、自然の中で楽しく学べるようなイベントを企画していきます。