はじめまして、〈the campus〉でキノコ山菜採取生活を送っているマッシュルーム菅原です。
近くに縄文遺跡のある〈the campus〉は赤松やスギ、檜などの針葉樹からナラや桜、栗などの広葉樹までバランスよく生い茂った豊かな森の中にあり、春から秋にかけては鹿やウサギ、カモシカなどと一緒に山菜やキノコ収穫を楽しむことができます。
せっかくの山の幸をおいしくいただくために〈the campus〉の料理人・アッキーに教えを乞いつつ、料理が苦手な自分でも楽しみながらつくれるワイルドな縄文式焚火料理倶楽部を結成しました。
Lesson 1,2,3
今は冬真っ只中で採取活動は冬眠中のため、まずは焚火のイロハについてまとめてみたいと思います。
〈the campus〉は自然の植生に極力手を入れないようにしているのですが、整備や間伐のためにどうしても切らなければならない木を薪として使っています。まずは最低限のマナー、焚火をする際は消化用の水を用意し、焚火台を使うようにしましょう。直火はご法度です。
針葉樹か紅葉樹か、それが問題だ
薪ストーブと違い、焚火では使う薪の種類に制約はないのですが、基本的に針葉樹は油分や空気を多く含んでいるので、焚きつけに使います。秋に落ちてくる杉や松の葉、松ぼっくりなども火付けの際に重宝するので、拾い集めて保管しておきましょう。
そして、主役となるのは密度が高くて硬く、火持ちのよい広葉樹。〈the campus〉にはナラの木が多いので、常用薪にしています。ナラとはどんぐりの木のことで、まさに縄文式ですね。燃焼時間が長くて熱量も高く、煙が少ないのが特徴です。焚き付けの終わった焚火の中に太めのナラの薪をいれておけば、長い時間楽しむことができますよ。
一に乾燥、二に乾燥
もちろん、タイミングに応じて薪の種類を使い分けることも大切ですが、いちばん重要なのはしっかりと乾燥させること。伐採したばかりの木は、大量の水分を含んでいるので、しっかりと火がつかなかったり安定しなかったり、煙がたくさん出る原因になります。
完全に乾燥するには8ヵ月から1年かかるといわれていますが、少なくとも半年は雨の影響のないところで乾燥させましょう。しっかり乾燥した薪は縦にヒビが入るので、目印にしてみてください。
薪活、それは心身フィットネス
田舎では、冬の薪ストーブシーズンに向けて薪活に一年中勤しむのが恒例なのですが、焚火だと一年中楽しめるからやりがいがありますね!ホームセンターや通販などでも薪を買うことができますが、やはり自分で集めて割った薪で焚火するのは格別ですよ。
都会で暮らしているとなかなか薪活もままならないと思いますが、フィットネスやマインドフルネスとしても楽しめるので、気分転換を兼ねてぜひとも〈the campus〉までお越しください。薪ストーブで楽しむテントサウナもあるので、一緒に汗を流しましょう!
火を見たり音を聞いたりしているだけで時間を忘れるくらい楽しめてしまうのですが、次回は遂に本番、秋に収穫したキノコを使った縄文式焚火料理をご紹介します。